ニルギリ紅茶(NILGIRIS TEA)


南インドは西ガッツ山脈が南北に走り、山脈の尾根から、アラビア海に至る高原にかけて「ブルー・マウンテン」と呼ばれる、丘陵地帯の海抜1,000~2,000メートルに位置する「クヌール」、「ウータカムンド」、「コタギリ」がニルギリ茶の主産地である。

 

南インドは年2回のモンスーンの影響で年間125~700ミリと、雨量も多く気候も温暖で、日照も充分にあり、また茶園の高さにも恵まれており、茶に最適の地である。 ニルギリ高地には、約200の茶園があり、栽培面積25,000へクタ-ルで、年間生産量、約50,000トンである。

 

ニルギリ茶の生産は、モンスーンの時期を除いて、年中摘採が行われるが、大きく分けて2つの期間に分けられる。まず、4~5月にかけてが年生産量の25%、さらに9月と12月で、年生産量の35~40%が生産される。

 

ニルギリ茶は特有の高い芳香と、クセのないやわらかな味が特徴であるが、特に最高品質の茶は、1~3月にかけて生産される。

 

これらの茶は外観が整っており、すい色は明るく、柔らかな味ではあるが、強さがあり、高地産茶特有の高い花の香りがある。